10年以上にわたり不貞関係を継続してきた不貞相手から慰謝料300万円を短時間で回収したケース

紛争の内容
LINEの通知から配偶者の不貞関係が発覚した、配偶者を問い詰めたところ不貞関係は10年以上前からということであった、双方に強い怒りを感じるが、不貞相手に対しては慰謝料の支払いと配偶者への接触禁止を求めたいというご相談でした。
まずは交渉事件の代理人として受任しました。

交渉・調停・訴訟などの経過
不貞相手の住居の部屋番号が不明確であったため、まずは携帯電話に連絡をしました。
電話に出た不貞相手に対して現在の思い及び要求を伝えたところ、不貞相手は不貞関係を認め可能な範囲で対応したいとの回答でした。
こちらの意向を反映した合意書案を見てもらったところ、内容に問題ないということでしたので、修正なしで合意書の取り交わしを行いました。

本事例の結末
慰謝料300万円を一括で支払う、配偶者には接触しない、これまでのやり取りも削除する等の内容の合意が成立し、その後すぐに不貞相手から300万円の振込みがありました。
不貞相手に電話をかけてから慰謝料の支払いがあるまで2週間程度の早期解決となりました。

本事例に学ぶこと
不貞相手に対して不貞慰謝料請求をする場合、解決水準や解決までの期間というものは不貞相手の対応によるところが大きくなってきます。
本件のように不貞相手が真摯な対応をするケースはよいのですが、自身が行った不貞行為は棚に上げ、従前から夫婦関係が悪かったと聞いている、家族があり支払う余力がない等の反論をしてくるというケースも多くなっています。
後者の場合には裁判等を見据えて行動することになりますが、不貞相手の出方により進め方が異なるということを認識しておくことが重要です。

弁護士吉田竜二