紛争の内容
配偶者が勤務先の上司と不倫をしていることが判明した、不倫相手が自宅まで謝罪に来たが具体的な金額の話ができていないので、不倫相手との交渉を依頼したいとのご相談でした。
不貞の事実に争いはないのでしたので、交渉事件の代理人として受任しました。
交渉・調停・訴訟などの経過
不倫相手に慰謝料請求を内容とする書面を送付したところ、先方にも代理人が就きました。
不倫自体は認めるものの資力が十分でなく請求金額をそのまま支払うことはできない旨の回答がありました。
慰謝料額をどこに落ち着けるかという展開になりましたので、最大限の慰謝料を得るために先方の代理人と交渉を続けることとしました。
本事例の結末
先方の代理人とやり取りを重ね、結果的には135万円を6回分割で支払うという合意が成立し、その後、不倫相手からは各期限に従った入金を受けました。
本事例に学ぶこと
不倫自体は認めるものの請求された慰謝料をそのまま支払うことができないと主張されるケースが多くあります。
請求時の慰謝料額は裁判相場よりも高い水準になることがままあり、その点について先方の代理人から慰謝料額が相場よりも高額であるとの主張がなされますので、結果的には相場に近しい慰謝料額での合意となるという傾向はあります。
弁護士 吉田竜二
